カリフォルニアの消費意欲が回復2006年01月18日 21:12

18日付 San Jose Mercury News 1C面、"Consumer confidence in California rebounds"より

我が家は年明け早々車の点検で多額の出費があり(長く点検に出していなかったのが悪かったのだけれど)、先日は長男君が窓ガラスを割ってまたまた出費が嵩み、仕事の方も先行き不透明で、2006年は年初からどうなることやらというスタートだ。

元旦から熱出して寝込んじゃった人もいるし。

でもカリフォルニアの住民は、今年の経済の見通しについて肯定的に考えていると、San Jose State Universityの調査でわかったそうだ。

同大学の「調査および政策研究機関」は2004年から州での「消費者信頼指数」を調べ始めたのだそうだ。その結果によれば、州全体での指数は99.2ポイントで調査以来最高値を記録した。シリコンバレーだけの指数値では97.6ポイントで、これも調査以来の最高値となっている。

また、地域の状況は一年前よりよくなっていると答えた人は62%にのぼり、この一年間の経済状況は良いと予想する人も56%と、現状および将来を肯定的に考えている人が多いことがわかった。

同様の調査を前回は昨年の9月に行っていたのだが、そのときは消費者信頼指数も85ポイントを下回るなど、大変否定的な結果だったそうだ。

その時期、相次ぐ天災、ガソリン価格の高騰、長期化したイラク戦争で米兵の戦死者が増え続けるなど、状況は決していいものではなかったので将来に不安感を抱いてもしかたがなかった。

それから、ガソリン価格も下がり、災害の傷跡も、少なくともカリフォルニアの住民からは忘れ去られつつあり、気分的にははるかに肯定的になっている。それが消費者信頼指数として顕著に現れている、と調査責任者のジャクソン助教授は考えている。

すると問題は、こうした肯定的意識はこのまま継続するのか、ということだ。消費者信頼指数がプラスに動くということは、消費活動が活発化する方向に向かうことを意味し、経済が動くことをあらわす、つまりこれからの景気を占うことができる大事な情報なのだ。

これについてジャクソン助教授は、「国内のビジネスの状況について良好であると考えている人が多いことから、このような傾向はしばらく続くのではないか」と述べている。

ところで、ここで取り上げられている「消費者信頼指数」とは何か?

調べてみました。

まず、次のような5つの質問に答えてもらうのだそうだ。

1 現在のビジネスの状況はどうですか 2 今後6ヶ月のビジネスの状況はどうなると考えていますか 3 現在の雇用状況はどうだと思いますか 4 今後6ヶ月の雇用状況はどうなると考えていますか 5 今後6ヶ月の家族全体の収入はどうなると考えていますか

これらの質問に、よい(よくなる)、悪い(悪くなる)、どちらでもない(変わらない)の3択で答えてもらう。

次に、各質問について、「よい」および「悪い」と答えた人数に対する「よい」の割合を計算する。

そしてその割合を1985年の結果と比較し、この年の指数を100として調査時の指数を計算するのだそうだ。1985年はこの調査が開始された年だ。

全米規模では、毎月5000人の世帯主に対して調査を行っているらしい。今回San Jose State Universityが行ったのは、州内の975人、うちシリコンバレー在住者は352人を対象としたそうだ。

これでみれば、消費者意識は好転しているとは言え100ポイント以下ということは、85年の水準までは行っていないということだ。

思い返してみれば、85年というのは日本はバブルな時代。企業はこぞって大量雇用をしていた時だ。今よりはもう少し先、2,3年先の経済状況とか世界状況を見ていたような気がする。

それから世界はめまぐるしく変化して、今では1年スパンで考えることすら難しくなっているような気がするのは自分だけだろうか。現在の指数が100を超えそうで超えないというところに、私だけではなく皆さんが同じように感じているというのが現れているように思うのだが、いかが。

ちなみに、我が家の消費者信頼指数は85ポイントくらいかな

(って、どうやって計算したんだ)。