サンノゼ市のホットスポット2006年08月01日 23:33

サンノゼグランプリの興奮も冷め遣らぬうちに、サンノゼ市では新たなイベントが始まった。

「ゼロワン」という芸術と技術の融合の展示会だそうだ。

本日付のSan Jose Mercury Newsの1A面にその紹介記事が載せられているのだが、正直言って訳の分からない催しだ。

記事で紹介されている”展示”(といっていいのか?)として、例えば「はとのブログ」というもの。これは伝書鳩にGPS機能つきの大気汚染センサーをつけて、それがリアルタイムにテキストデータをwww.pigeonblog.comに送ってくるのだそうだ。先ほどこのアドレスにアクセスしてみたけれど、青文字でこのアドレスが表示されるだけで、リアルタイムに変化するようなものは何もなかった。あるいは「カラオケアイスクリーム」という、これはリスの着ぐるみでアイスクリームトラックを運転して周り、その運転手が通行人にカラオケCDを作る素材の音楽を作る手助けを求めるというもの。

私は芸術のセンスがないもので、こういうのがどう芸術なんだかよくわからない。

この「ゼロワン」の催しは昨日から始まって、8月13日までの開催だそうだ。

ところで「ゼロワン」の催しの開始時期に合わせて、もうひとつ私が楽しみにしているものがある。

6月14日のSan Jose Mercury Newsで報じられていたのだけれど、San Jose市は市内の無料ホットスポットの地域を拡張することで、マウンテンビューにあるMetroFi社と契約を結んでおり、そのサービス開始時期の見込みがこのイベントだったのだ。

このMetroFiのシステムは年間保守費がおよそ6万ドルかかるのだそうだけれど、これは全て宣伝広告費で賄われ、ユーザがネットワークに接続するとその広告が表示されるのだそうだ。宣伝をいちいち見るのがいやな場合、MetroFi社のアクセス会員になれば(有料会員)広告なしでアクセスでき、またアクセススピードも向上するのだそうだ。

先週金曜のグランプリ観戦中にパソコンを立ち上げてみたところ、少々電波が不安定だったものの、ワイヤレスカードは基地を認識していた。残念ながらインターネットにアクセスするところまではうまく行かず、必要なサーバがまだ立ち上がっていない様子だった。

このようなMetroFiのシステムは、14日付けのMercury Newsによると、サニーベール、サンタクララ、クパチーノなどでも稼動しているらしい。

こうしたシステムが広がっていつでもどこでもネットワークにアクセスできるようになると本当にありがたい。こどもの行事などで仕事を抜け出して街に出ることもあるので、行事の待ち時間などで軽く仕事をはかすということもできる。

とにかく機会があったら実際にホットスポットを利用してみて、その使用感など報告してみたい。

カルトレインの無線ネットワーク試験成功2006年08月02日 23:42

今日付けのSan Jose Mercury News 1C面にカルトレインが無線LANサービスの提供を計画しているという記事が出ていた。

カルトレインというのはサンフランシスコとサンノゼをつなぐ唯一の鉄道路線だ。通勤時間帯だと1時間に3,4本程度あるけれど、日中は1時間に1本程度しかなく、時間も急行で1時間をちょっと切るくらいだが、普通はほぼ1時間半もかかるので我が家はほとんど利用しないし、私は乗ったことすらないのだが、そこそこの利用者はいるようだ。

記事によれば平日の利用者はだいたい35000人なのだそうだ(日に96本の電車が走っているから、一本あたり365人ということになる。本当にそんなに乗っているのかなという気もしないではないが)。

サンノゼーサンフランシスコは車で一時間ちょっとの距離なんだけど、通勤時間帯は渋滞で1時間半から2時間弱は覚悟しなければならないし、最近のガソリン価格の高騰で、このような公共交通機関の利用者も増えてきているようだ。

で、カルトレインの方も顧客獲得のために無線によるインターネットアクセスを提供しようとしているということだ。計画では来年8月までに、カルトレイン利用者にはカルトレイン全線で無線によるインターネットアクセスを無料提供し、有料でのアップグレードサービスも用意するということだそうだ。アップグレードされたサービスの具体的な内容については記事には書かれていない。

そのサービスの準備のため、サンフランシスコ国際空港のあるミルブラエからパロアルトまでの区間での接続試験を行い、見事成功したそうだ。

今回採用した方式はWiMaxという方式、普通の無線アクセスよりも信号を長距離に渡って飛ばすことができ、従って一つのアクセスポイントがカバーできる範囲が広がる。こうした「移動体通信」では高速で走る端末と基地局との通信の確保、そして長い区間をカバーするためどうしても複数の基地局を設置する必要があるのだけれど、2つの基地局の境界での通信の受け渡しというのが技術的な課題になる。基地局というのは要するにネットワーク会社の送受信アンテナのことだ。

携帯電話だと車や電車に乗ったまま、概ねとぎれることなく会話をつづけることができるけれど、データ通信になるとこの「とぎれることなく」というのが結構難しい。

日本では新幹線でネットワークアクセスサービスの提供が検討されているようだけれど(既に実現しているのかな?)、調べてみると衛星通信を利用するようだ。

アメリカでもいくつかの鉄道会社がやはり衛星を利用したネットワークアクセスを検討しているようだけれど、必ずしもうまくいっていないようだ。

恐らく、コストの問題が大きいんじゃないかな?

アメリカでは鉄道の利用者はそれほど多くなく、そもそも車中心の社会なので鉄道インフラがきちんと整備されているとは言いがたい。そこに、顧客増加を狙ってネットワークアクセスサービスを行う場合、サービスに対する料金は徴収しずらい。この点初期投資が馬鹿に成らない衛星ネットワークでは二の足を踏まざるを得ないだろう。

実験ではビデオ映像を流し続けるなどし、アクセス速度や映像が途切れることなく再生できるかなどの実験を行ったようだ。結果は問題なかったそうで、これだけ広範囲でのネットワークアクセステストが成功した例は北米ではカルトレインが始めてだと記事では述べている。

これでますます便利になるというのは喜ばしいことだ。

夏休みの過ごし方(その2)2006年08月05日 00:52

8月に入ってからはめっきり涼しくなってしまいましたね。虫の音が聞こえてくるわけではないので秋を感じるというような風情にはちょっとばかし乏しいのですが。 でもまだまだ8月になったばかり。夏休みはこれからが本番!ということで、我が家は明日、じゃない今日から一週間の夏休み旅行に出かけてまいります。 これがまたキャンプ旅行。連続6日間の野外生活という、帰ってきたらクマのようになっているんじゃあないかと思われるような計画です。でもその後2日ほどバレーホのSix Flagsに行ってきたりするつもりなんで、ニートな行楽客にまじるクマはちと嫌がられるんじゃなかろうかと、いささか心配。 今回のキャンプではまず前半の3日がラーセン火山国立公園という、3000m級の山すそに広がる国立公園内のキャンプ地。調べてみるとまだ結構雪が残っているそうで「そりあそびなどをして楽しむのはいいけれど、木にぶつかったりして怪我をする人が相次いでいるのでご注意!」などというアナウンスが出ている。こりゃあ楽しそうだけど寒そうだということで、荷物は夏のものに混じって冬のものもばっちりそろえた。 後半3日間はクリアレーク州立公園のキャンプ地でのんびりしようと考えている。ラーセン火山公園の方は、日本の恐山とか地獄谷のような場所と聞いていて、アメリカでそういう日本的な風景を見るのもいいかなと、実はかねてからいづれ行ってみたいなと思っていたところなのだけれど、クリアレークはそのラーセンとサンノゼを線で結んで真ん中あたりの適当なキャンプ地ということで選択した場所なんです。でもよくよく調べてみると、バス釣りのメッカなんですってね。ということで、しっかり釣りの準備もしましたよ。後足りないのは腕だけか。 一週間の山篭りで、世情のことうたかたのことは一切忘れて過ごすつもりであったのに、どうにも仕事が許してくれず、しかたがないので月2ドルの無線アクセスサービスに申し込みましたよ。クリアレーク州立公園では野外でアクセスができるので、夢の「自然の中でインターネット」というやつです。果たしてうまくいくのか?使用感をレポートしましょう(結局、こういう方面の話題にオチテいっちゃうんだね)。 おっと、もうすでに土曜の1時半ですが、明日は5時起きなので今日はこのへんで。皆様もよい夏休みをお過ごしください。