3連荘キャンプの第2弾 ― 2006年07月18日 21:48
3連荘キャンプの第2弾に行ってきたので、とりあえずその報告でもしておこうかなと思っている。
とりあえずまず言っておかなくてはいけないのは、「自然の中でインターネット」は予告どおりやりませんでした。
まあでも、今回行ったヘンリーコーウェル州立公園はフェルトン市の市街からもさほど離れていないので無線LANなどの設備が整備されていてもそれほどおかしくはない場所だ。幹線道路も割りと近くを走っていて、森の中といっても良く耳を澄ませれば車の通る音なんかも聞こえてくる。
まあそんな中にあって、こんな深い森があって、落ち着けるキャンプグラウンドがあるというのが驚きなんだけど、ここは改めて行ってやっぱりいい場所だなあと思った。
家からも1時間弱で着くのでとても気軽だ。
今回は昼間、サンタクルーズのビーチまで遊びに出かけてみたのだけれど、15分ほどで着いてしまう驚きの近さ。海と山を一期に楽しめるという、これは高得点のキャンプサイトだ。
おりしもこの日はアメリカ中を熱波が襲い森の中とはいえキャンプサイトは焼けるような暑さだったが、サンタクルーズのビーチは気温がぐっと下がって少し肌寒いくらい。でも浜でのんびり過ごすには丁度いい気候だ。
白い砂の上に、ブランケットも何も敷かず上半身を裸にして寝そべっているおじさんの少し離れた横に、ちょっと申し訳なく思いながら我々の拠点を定めた。程なくして当たりも人で埋まっていき、おじさんのすぐわきで砂を撒き散らす幼子、おじさんのことを気にすることもなくポールを砂に打ち込んで簡易テントを作る集団で、とうとうおじさんは肩を落としながらどこかに消えていってしまった。
気候はいいんだが、サンタクルーズのビーチはのんびりするには騒々しい。
2日目はインフォメーションでもらった地図を頼りに、少し北のビーチに行ってみた。ビーチに行くならくつろげる場所がいいなと思ったからだ。行ったのはナチュラルブリッジ州立公園内のビーチなのだが、ほぼ思惑通りの場所だった。子供たちには「ビーチが小さい」とちょっと不評だったけれど。
ここは岩場が近くて、磯の動植物なども間近に観察できる。大きな緑色のイソギンチャクとか、紫うに、しおまねきなんかを実際に見ることができた。
この公園を訪れることがあったら是非インフォメーションセンターに寄って見るのがいいだろう。海岸に荒波を受けている自然の橋がつい60年前には陸続きだったこと、その後急速に侵食されて今の姿になっていること、そういう写真があって興味深い。陸と離れてしまったのがほんの二十数年前だそうだが、どんなカタストロフがあったのか、それともゆっくりと離れていったのか、自分が生きて来た時代にそんな自然の所業があったことが一瞬には信じがたい。今見る自然は、何千年何万年もほぼ今見ている姿と変わらずにいて、またそのように思うことに普通に納得してしまうのに、ここにある橋は数十年前にはまるで違った姿であり、次の数十年でまたまるで違う姿を見せるのかも知れない。普通には納得できないものがここにはある。
また公園内にはモナーク蝶の保護地区なんていうものもあって、行ってみたけれど10月から3月の間にしかいないということで、そのころになったらまた訪れてみようと思う。
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