サンノゼマーキュリー紙の行く末2006年03月22日 23:42

ちょっと久しくブログの更新が開いてしまいましたと思う今日このごろ、皆様いかがお過ごしですか...

サンノゼは暖かい日が続いたなあと思ったら急に寒くなったり、季節の変わり目とはいえ4月の声が聞こえる時期になってもこういう天候はちょっと珍しいのではないでしょうか?

昨日は夜中に大雨が降り、今朝は寒いなあと思って家の向かいの山を見ると山頂付近が真っ白でびっくりしました。サンノゼの東側の山は山頂が今日も真っ白で、とてもすがすがしい景色です。

さて、サンノゼマーキュリー紙は親会社が売りに出され、買い手が決まってほっとしたのもつかの間、新たな親会社がサンノゼマーキュリー社を売りに出してしまったことで、また行く末をやきもきする状態になってしまったことは前回お伝えしました。

今日のビジネス面もほとんどがこの話題で埋め尽くされています。

記事によると来週にも最初の競売が始まるとのことで、今2つの会社およびグループが参加するものと見られているようです。一つはメディアニュース社という、やはり地方の新聞社を何社か所有する会社、もう一つは新聞組合とユカイパという投資会社の協同組合だそうです。後者の場合、従業員が株を持ち合って会社を所有するという形態を目指すことになるそうです。

誰が買うにしてもサンノゼマーキュリー紙の従業員の興味は、報道局の縮小が行われないか、従業員が削減されたりはしないかということなのです。例えばメディアニュースが親会社になった場合、大規模な従業員削減は無いかもしれないが、メディアニュースで抱えている複数の新聞社間で報道局を分散共有し、ニュースソースが重ならないような効率化が図られるのではないかと記事では予想しています。こうなると新聞社単独での取材力が低下し、サンノゼマーキュリらしい田舎くさいけれどしっかりした記事の度合いが少なくなってしまうかも知れません。ユカイパが買った場合、どうなるかは予想できないと記事は言っています。

まあしかし、これだけの「大新聞社」が誰にも買われずになくなってしまうことは無いだろうと思っているわけですが、果たして日刊紙の発行部数約25万部というのはどのくらいの規模なのだろうかと調べてみると、Audit Bureau of Circulationという発行部数監視局というのでしょうか、そういうところがあって、そこに各新聞社の発行部数の統計などが公表されています。それで見ると、我がサンノゼマーキュリーはナイトライダー社を買ったマクラッチ社のサクラメントビー紙よりも少なく、あるいはボストングローブよりも少ない、意外に「大」新聞社でないことがわかりました。

うーん、ちょっと雲行き怪しいです。

何にせよ、サンノゼマーキュリー紙の行く末は、サンノゼの山の景色のようにすがすがしくは無く、ここ最近の天候のように晴れ晴れとはしない、そんな状況が続きます。