北朝鮮の核実験にマーキュリーニュースの反応は2006年10月10日 17:10

最近学校の役員とかやっていて、それがまためちゃくちゃ忙しいもんだからブログの更新がままならない。というか、ブログ更新にパワーが回らないといったところ。

それに来週は日本に出張することになって、その前にいろいろ片付けて置かなければならないものもあって、とまあ忙しいはずなんだけどブログを更新しちゃったりしているのはなんだろうねえ。

となんだかわけのわからない書き出しで始めているのだけれど、実は北朝鮮の核実験の話、いやなタイミングで出てきちゃったなと不安に思っているわけですよ。まさか今度は飛行機に向かってミサイルをぶっ放したり、飛行機テロをしたりはしないかと。

まあ何せあの国はあのとおり、何をしだすかわからないところがあるし。核実験のことだって、今まであの国を擁護してきた中国やロシアも擁護しきれなくなっているけれど、国際社会の非難をよそに強行すればそういうことになるのは明らかなのにねえ。

と、いろいろと不安な面持ちでいるわけで、日本にお住まいのみなさんもそうなんだろうとさまざまなニュース媒体を見るとそう感じるわけですが、一方アメリカの方はどうなのかというと、いたって平静というか、それほど大きくは取り上げられていない。

サンノゼマーキュリー紙で言うと、核実験が行われた次の日である月曜の朝刊ではさすがに1面トップに記事が載せられているけれど、扱いとしては11月のサンノゼ市長選の動向記事の次。実験が行われてすぐの速報的扱いだからかなと思っていたけれど、今日の朝刊ではもっと小さな記事になっている。今日のトップはGoogleがYouTubeを買収した話。

もともとアメリカの地方紙や地方局のTVニュースはよその国で起きていることとか、他の州の事件ですらあまり関心が高くはないのだけれど、アメリカ人の北朝鮮への関心度というのはそんな程度なのかな。遠いし、もしかしたらアメリカ人の多くが北朝鮮はどこにあるのかすら知らないかも。

それにしてもあの国はこれからどこへ行くのやら。

核兵器-持つ国と持つべきではない国2006年10月11日 21:29

a-potさんが悩んでおいでだ。

「核を持っていい国、いけない国なんていうのがあるんだろうか?」

「あっちこっちで戦争を仕掛けているアメリカは実は最も危険な国なんじゃないだろうか?」

軍事力にものを言わせて気に入らない国はたたきつぶす。そんなことはあってはならないことだ

というのはもっともな話。

しかし火種は小さなうちに消してしまわなければ大火事になってしまう

というのがアメリカの、そして国連主要国の論理なんだろうな。

アフガンやイラクでとったアメリカの行動については、私は決して許されるべきことではないと思う。しかし、日英などイラクに派兵までしちゃった国もあり、中仏露のように文句は言っても言っただけでは暗黙了解しちゃったのも同然で、アメリカ一人悪玉扱いするのも公平な評価とはいえないんじゃないかな。もっともこの行動の責任の大半はアメリカがとるべきで、そしてそのことが今、アメリカに重くのしかかっていることは確かだと思う。アメリカは不思議なくらい好景気だけれど、イラク問題がいずれその足を引っ張るだろうとみんな心配している。

ところで、国連軍を含めた軍事行動を否定して、果たして世界の平和は守れるのだろうか?

国連的な答えは「否」であって、その理由は「軍事的制裁権を持たなかった国際連盟はヨーロッパや中国での紛争解決に何の効力も発揮できず、第二次世界大戦を阻止することができなかった」というものだろうな。

それが果たして正しい理由なのか。当時の連盟の体制の問題とか各国の国際協調に対する考え方の今日との違いとか、さまざまな条件の違いがあるから、当時の失敗をもって今日の反省とすることには素直に是とはいえないけれど、小さな喧嘩は小さいうちに大鉈を振るったほうがいいのだというのは、確かにそうかも知れない。

例えば北朝鮮。傍から見ればわけのわからない行動をとっているとしか思えないけれど、わけのわからないまま世界の制裁が強まり孤立していけば、行き着くところは他国への侵攻ではなかろうかね。方角は東、ターゲットは日本ではなかろうか。

さあそんな事態になった場合、もはや仮定だけで語れる状況ではなくなりつつあることに杞憂の念を禁じえないのだけれど、日本は防衛だけで気が済むのだろうか?国際世論に働きかけて問題の根源である北朝鮮の体制を崩壊させる、つまりは北朝鮮に攻め込むことを考えるんじゃあないだろうか。いやいっそのこと北朝鮮が攻め込んでくる前に、北朝鮮を滅ぼそうとするのではないだろうか?でもそれって、アメリカがイラクに攻め込んだ大義名分と同じじゃない?やられる前にやっつけるっていう。

つまりは、今の世界は残念ながら軍事行動を否定して平和が成り立つようにはなっていない、ということだ。アメリカがアフガンやイラクに対して起こした行動については、軍事行動そのものが非難されるのではなく、行動を起こすためにアメリカがつけたいい加減な理由について非難されるべき、と私は考えている。理由がいい加減なんだからそれに敷衍される行動も否定される結果にはなるのだけれど。

さて、核兵器について。

アメリカが持っているのになんで北朝鮮は持っちゃいけないの?

もっともな話。

アメリカにすれば「抑止力だ」と。本当に核は抑止力になりうるのだろうか?

例えば今アメリカが核兵器を完全廃棄したとして、それが本当に抑止力の排除、あるいは軍事的不均衡になるのだろうか?

よしんばアメリカと中国が戦争になったとして、中国は本当にアメリカ全土に核ミサイルをぶっ放すのだろうか?

そこんとこははなはだ疑問だし、アメリカも中国もロシアも、「核兵器は全部なくしちゃいます」って言ったほうがすっきりするんじゃないの?っておもう。つまりは核を持っていい国なんてありっこない。

でもこいつだけは核を持っちゃいけない、っていう国は絶対にある。国際的協調など考えず、強権政治で国内の異論も押さえつけ、国際的信用の全くないような国。そんな国が核を手にしたとき恐るべきはその国がそいつをぶっぱなすことではなくて、わけのわからない連中に売り飛ばすことだ。わけのわからない連中は人がいっぱい死ぬことが目的の活動をしているわけだから核兵器なんてよろこんで買うだろう。かの国も外貨を大量に獲得できるわけで、アサリを売るよりはるかにいい商売だ。

あいつが持っているんだからオレだっていいだろう、という論理は「あいつが持ってて良いということはないけれど、君は信用がないから絶対ダメ」ということだな。

しかし、自国民が飢餓にあえぎ、他国からの支援を受けてやっとやっていけているような国が、軍事力を増強したり、核を開発したりなど許されるべきことではない。それだけははっきり言える。

500円のDVD2006年10月30日 19:31

最近blogの方の更新頻度が低くなっちゃって、実は新聞もきちんと読めていなかったりするわけですよ。そうするとなんだか世の中の動きに疎くなっちゃって、やっぱり新聞をしっかり読まなければいかんなと思うわけです。

ところで、先週までの2週間、日本に出張して参りました。なんとか無事に帰っては来たけれど。帰って早々日本の対応で徹夜仕事が入ったりして、結構ぼろぼろ。いやもう年ですわ。一昔前は3日くらい連続徹夜なんて平気でこなしていたのに。

であいかわらず新聞をちゃんと読めていないので、久しぶりの更新は日本での話題。

日本で500円のDVDを2タイトル買って帰ったんですよ。ものは「風とともに去りぬ」と「シェ-ン」。往年の名作ですね。

こういう昔の映画の廉価版DVDの話は日本のニュースサイトなどで知ってはいましたが実際目にするのは初めて。ずいぶん多くのタイトルが出ているんですね。それも数社から。

「風とともに去りぬ」は米国でも最近DVDが出たんですが、欲しいなあと思いながらついぞレコード店とかで見かけたことがなかった。先に見つけていたらそれを買っていたんでしょうけれどね。こっちは正規版の2枚組で大体13ドルくらいのようです。

日本の物は著作権法の関係で、日本国内で著作権が切れたかあるいは切れたとみなされるもの。言ってみれば「海賊版」もどきなんだけれど、映画会社との裁判でも1審では違法性なしと判断されていて、映画会社も勝訴の見込みなしとあきらめているようなので、もどきであっても一応問題はない代物だ。

といっても「VHSビデオをそのままDVDに録画して作った」といわれるもの、作り方がいかがわしいのでとりあえず2本だけ買ってみたわけですよ。国境も越えるわけなんでね、ちゃんと映らなかったら困るし。でも、いかがわしいものって興味あるじゃないですか。

まだ全部は見ていないんですけどね、「風とともに去りぬ」はスカーレットオハラが妹の婚約者と結婚しちゃうところまで見ましたが、やっぱりすばらしい映画だな。

映画の評はともかく、気になる廉価版DVDの質について言うと、ビデオのコピーと言われるだけあっておまけもなければチャプターもなし。ただただ映像を流すのみ、です。日本語の字幕が出ますが、字幕を消したり切り替えたりなどということもできない。映像はとりたててよいわけではないけれど、悪くもない。まさに「ビデオをディスクにコピーした」といった感じ。

でもまあ、単に映画を鑑賞するだけならこれで十分でしょう。

また日本に行く機会があったら、また買って来ようかな?と思いました。