アメリカの大学進学事情 ― 2005年09月20日 00:48
アメリカの大学は「入るのは易しいが出るのは難しい」なんて日本では言われている。私もそう聞かされてきてそう信じていたが、実際はそうでもないらしい。入るのもやはり難しい。
もう半年ほど前になるが、大学進学セミナーで講師のAdachiさんから伺った話では、イエール大学の選抜基準はABCの3つなのだそうだ。AはAcademics、つまり学力だ。Bはbreadth & bite、広さと深さで、知識、経験など、様々な側面で適用される。breadthは知識の広さ、人間関係の広さなど、人間としての広がりを持っていることだが、biteというのは、例えばピアノコンクールで入賞したとか、インターハイに出場したとか、ある分野において秀でていることを言う。そしてCはcharactor、つまり人間性だ。これは特に社会性において特に評価されるようだ。ブラスバンドのチームリーダをやっているとか、ボランティアを継続して行っているといったようなことだ。
同様の評価基準はイエール大学に限らず、例えばカリフォルニア大学(UC)のような公立校でも設定しているらしい。つまり、勉学にいかに優秀であっても、それだけでは良い大学には入学できないということだ。
そこで良い大学に入学できるように、親たちは地域ぐるみで子供たちの評価基準ABCの積み上げのために奔走しているようだ。たとえば、小学生時代は絵画、ピアノ、サッカーなど様々な習い事につかせるのは日本と同じだが、あるいは学校の親たちのボランティアでChess、Math、読書会など様々な課外活動を催している小学校もある。中学になるとブラスバンドなどの学内活動も始まるが、これに参加するには渡来アウト(選抜試験)に受からなければならないので、そのための準備を小学校のころから始めるといった話も聞く。
一方Aの方だが、やはり有名校には高い成績結果が求められている。
アメリカの大学では日本のような入学試験はなく、学校から提出される推薦状と成績表などをもとに評価決定されるようだ(一部には小論文の提出を求めるところもあるらしい)。
成績はSAT(Scholatic Assesment Test)またはACT(American Colledge Test)の結果、GPA(Grade Point Avarage:学業成績平均)などで評価される。
例えば、UCでは入学申請の成績基準が設けられていて、GPAが3.20なら、テストスコアが3408点以上となっている。
http://www.cpec.ca.gov/Commission/Eligibility.asp
SATテストの点数はずいぶんと大きな数で3400点というのがどのくらいの正答率をさしているのかは不明だ。しかしUCが高校卒業生のトップ12.5%を対象にしていることを考えると、かなり高い点数であることが想像できる。
さらに、前出Adachiさんの情報によるt、UC Berkeleyに入学した高校生のGPAの平均は4.24なのだそうだ。
高校での標準のクラスでの成績は1から4の4段階で行われるが、標準クラス以外にAPとかHonorというより高度な大学レベルの授業を行うクラスがあり、これらの成績評価は1から5の5段階となっている。GPA4.24というのはこうしたクラスをいくつかとった結果であり、実際UCに入学申請するにはAP/Honorクラスをいくつか受講していることが義務付けられている。
つまりまとめると、勉強ができて、ピアノがプロ級で、ボランティア活動にも精を出している、そんな輩がUCにごろごろしているということだ。聞けば聞くほど、すごい。自分もまあ日本では名の通った大学を出でいるわけだが、こんな連中と競っているのかと考えると。。。負けそ。
by takablo [社会] [コメント(1)|トラックバック(0)]
最近のコメント