なかなかすごいアトラクションの数々-ディズニーランド園遊記2005年11月30日 08:38

はじめディズニーランドに行くことに我が家の9歳の息子はいやがっていた。「つまらない」からだそうだ。私も昔東京ディズニーランドに行ったときには、ショーやパレードにさほど興味を持たなかったし、It's a small worldのようなライドも「お子さま」すぎだしなあ、ということで気持ちはわからないでもなかった。いや、そもそも我が家の子供たちはちょっと怖がりで、ローラーコースターのような絶叫系マシンに乗ることをいやがっていた。なので楽しさ半分以下、だったわけだ。

しかしもう9歳だしここらで一皮むけて貰おうと思って、いやがる息子を半ばむりやりスペースマウンテンに引っ張っていったら、最初は「だめかも知れない」なんて不安がっていた息子も「すっごく面白かった、もう一回乗りたい」と大喜び。それからはビッグサンダーマウンテン、マッターホルン、果てはインディージョーンズまで主だった絶叫系マシンを制覇。よしよし、計画遂行完了。さすがにくるっと一回転するカリフォルニアスクリーミンは「乗りたくない」ということで止めたが、それはまあよいだろう(パパも怖いし)。

真ん中の8歳の娘も大変な怖がりで、トゥーンタウンにあるちっちゃなローラコースターが限界のよう。カリフォルニアアドベンチャーにある「ソアリン」に無理やり引っ張って行ったら、乗る前から「怖いよー」って泣き出して、とうとう泣き止まなかった。そのくせ「オレンジスティンガー」という空中ブランコは全く平気で3回も乗っている。どうなっているんだ。

「ソアリン」はフライトシュミレータ型のライドだが、乗る場所がスキーリフトのような形をしている、「カリフォルニアの上空をハンググライダーで飛び回る」アトラクションだ。サンフランシスコ、ヨセミテ、ナパなどの上空を飛び回り、その情景にあわせた香りもするところがこのアトラクションの斬新なところ。鳥のように飛び回るのは実に爽快で、フライトシュミレータ型ライドが苦手な奥さんも「これは面白かった」と気に入ったようだ。家族を半ば強引に乗せた責任は果たせたかな。

カリフォルニアアドベンチャーからもう一つアトラクションを紹介しよう。「タートルトーク」という、ファインディング ニモに出てきた海がめのクラッシュとお話をするというアトラクションだ。「そこのピンクのジャケットの子、名前はなんていうの?何か聞きたいことはある?」という具合に聴衆とクラッシュの間で話しが進んでいくのだが、クラッシュの動きや表情の豊かさには驚かされる。女の子がクラッシュの食べ物について聞いたとき、クラッシュが逆に「君はどんなものを食べるの?」と聞き返してきた。女の子が「エビ」って答えたときのびっくりした表情には会場大うけ。「それはぼくの友達だよ」だって。 このアトラクションを楽しむにはある程度の英語力が必要だが、子供たちは全然問題なし。いやいや一番下の娘はちょっと言葉に問題があるので分かっているかな、大丈夫かなと思ったら、「質問ある人」っていうクラッシュの呼びかけに手を挙げちゃったぞ。当てられたらどうするんだろう、とちょっぴりはらはらしながら楽しめたアトラクションであった。

ディズニーランドの方からは「インディージョーンズ アドベンチャ」を紹介しよう。これは疾走するジープに乗って洞窟の中を探検する絶叫系ライドだが、入り組んだ洞窟内をむちゃくちゃに走るジープと、インディージョーンズの映画に出てきたいろいろなものが迫ってくる視覚的効果が入り混じった、スリル満点だけど楽しいアトラクションになっている。ジープが入る洞窟は入り口のところで3つに分かれていてそれぞれで迫ってくるものが違うらしく、せめてもう一度乗ってみたかったのだが9歳の息子に「もういい」と断られてしまった。どうも怖かったようだ。

いろいろなアイデアや技術で楽しいアトラクションがいろいろと登場している。一方でファンタジーランドにある昔ながらの乗り物は大人気で、「ダンボ」などは朝早くから長い列になっていたようだ。いやもちろん、いかに列が長くとも、娘を乗せるために並びましたよ。

明日はショー、イベントについて書こうと思うが、どれもこれもディズニーの気合の入れようを感じるすばらしいもので、もしかすると1回で書ききれないかも知れない。

死刑が迫る中政治が動く2005年11月30日 21:37

本日付San Jose Mercury News 1A面、"AS DEATH LOOMS, POLITICS IN PLAY"から

まず始めにお詫びを。

blogの中で「11月8日はカリフォルニア州知事選」と書いたが、ご存知の通りこれは大間違い。どこでどう見当違いをしたのかわからないが、この日はいくつかの議案に対する住民投票だけで、ご存知のように提案全部が否決されてしまった。住民投票は事実上シュワルツネッガ知事の信任投票でもあったわけで、また来年ある改選の前哨戦でもあったため、「提案全部が否決」という結果は知事に相当なダメージを与えたようだ。

そこで本記事。内容を大まかに言うと、ある死刑囚の刑の実行が12月13日に迫っている。シュワルツネッガ知事は12月8日に私的なヒアリングを行い死刑囚の減刑措置について検討をすることにしたというものだ。

知事が刑の恩赦を実行した場合、不信任のダメージを受けた知事としてはよりリベラルなイメージに変えていかなければならない立場として一つのきっかけになるものと思われる。しかしカリフォルニア住民の3分の2が刑としての死刑を支持しており、また法律の厳格な遵守の観点からも恩赦の発令は難しいという見方が強い、ということだ。

こうした話題が出てくるのも、この死刑囚が普通の極悪人ではないからだ。

死刑囚の名前はStanley "Tookie" Williams。若いころにギャング団を結成し暴れていたらしい。そして1979年にコンビニ店の店員とモーテルのオーナー家族の合わせて4人を殺害した罪に問われ81年に死刑を宣告された。

彼は刑務所で生活する中で改悛したのか、96年以降子供たちにギャングの暴力的行為の悪を問いかける本を出版し始めたらしい。その活動が認められ、2000年にはなんと、ノーベル平和賞受賞者にノミネートまでされたのだそうだ。

こうなると確かに普通の囚人ではない。

しかしWilliamsはその後、裁判所に死刑の恩赦を申請したが、今年の10月に最終的に棄却されている。

ということで知事が恩赦を発令するとすれば、これは完全に超法規的措置ということになる。

アメリカでは死刑執行の決断は州知事にあるようで、執行前に恩赦されたという事例は無かったわけではないようだが、カリフォルニアでは1967年、あのロナルド レーガンが州知事だった時代までさかのぼらなければならないようだ。

刑としての死刑については人道的観点から廃止すべきという議論がアメリカでもあって、一般的に民主党が強い州では廃止派が多いと聞き及んでいるが、前述のとおりカリフォルニアでは支持政党に関係なく多くの人が死刑を支持している。

こうした中でいまやただの極悪人ではなくなったWilliams氏の運命は注目に値するかもしれない。