電報の時代の終焉2006年02月14日 23:59

今日はバレンタインデーでした。

日本だと女性が思う人にチョコレートを贈る日だけれど、アメリカではお互いプレゼントを贈りあう日だ。いやもしかすると男性から女性に贈られるプレゼントの方が多かったりするかも。

我が家も例外ではないですよ。

私はしっかり、お花を買って奥様にさしあげましたよ。

一方の奥様の方は「ハート型のカレーライスね」って、晩御飯かい!

目玉焼きとかがハート型に凝った形はしていたけれど、子供たちも同じものを食べているジャン(泣

まあでも世の中そんなもんでしょう。お店のお花コーナーも、恐らく同じ身の上の男性陣が結構たむろしておりました。

日本だとこういう”目出度い日”には「祝電」の一つも打ったりするのかも知れないけれど、アメリカでは祝電という習慣はないようだ。

というより、電報サービスそのものがなくなっちゃったんだって。

MSNBCのニュースサイトによると、米国で電報サービスを行ってきたWestern Unionが1月末でその配達サービスを終了させたということだ。そのニュースはこちら。

http://www.msnbc.msn.com/id/11147506/from/RSS/

150年以上もの歴史のある電報サービスは、特に長距離の通信手段として1920年代、30年代に多く利用されていたようだ。

その当時の面白いエピソードが紹介されていて、電文ではアルファベット以外の文字は特別料金がかかったので、文章の最後を「点(アポストロフィ)」で終わらすのではなく”STOP"という文字で終わらすのが流行ったらしい。文字数は4文字増えるが、そっちのほうが安かったらしいのだ。

長距離電話の料金がどんどん下がってきて、またインターネットの台頭とともに電報サービスの利用者も減ってきて、昨年は2万通の配信、しかもそのほとんどがビジネス用途だったのだそうだ。

まあ、時代の移り変わり、ということでしょうか。

Western Unionという会社は別になくなってしまうわけではなくて、今後はお金の振込み通知などのサービス、「電信振込み」ってやつですな、などに特化するそうだ。

日本の電報サービスもそのうち同じような運命をたどるのだろうか?

それとも、「祝電」「弔電」など文化として存続していくのかな?

まあ確かにemailで「サクラチル」なんて受け取っても、味気ないしな。