高野支店

サンノゼの学校は今週火曜からカンファレンスウイークということで子供たちは早く帰宅していた。そして今日金曜は学校がお休みで、先生は一日「保護者懇談会」。私も行ってきて先生から、教育方針とか子供の達成度とか、みっちり聞いてきましたよ。

それにしても、先週金曜は先生の研修で学校がお休み、来週も木曜からサンクスギビングデーでお休みと、11月は休みが多い。こういうとき、日本だったらみんな塾とか行って勉強三昧なんでしょうが、アメリカでは遊んで遊んで...今日なんかも長男君、友達の家に行ったっきりまだ帰ってきやしない。

ま、子供はしっかり遊んで元気が一番、とも思ったりするわけですが、ちょっと気になるニュースが飛び込んできた。

今日のSan Jose Mercury Newsのオンライン版によると、「カリフォルニアの生徒の３分の２以上が体力試験に不合格だった」という。

カリフォルニアでは子供たちの体力を定期的に測定していて、毎年５年生、７年生、９年生の秋に６項目についてデータをとっているのだそうだ。

記事によると、カリフォルニアが測定している項目は、１）有酸素容量　２）身体組成　３）腹筋力 ４）上体上げ　５）上体力　６）柔軟性、の６項目で、これら全てに基準値以上の成績をあげた生徒は、５年生で２５．６％、７年生で２９．６％、９年生で２７．４％にしか満たなかったというのだ。

この結果についてジャック　オコンネル州公教育長は「座ったままの姿勢でいる時間が長い子供が多く、貧しい食習慣がそれに輪をかけている。そうした憂うべき傾向が子供の肥満につながっているのだ。これは正していかなくてはならない。」と述べている。

このMercury Newsの元になったレポートは州の教育庁のサイトでより詳しく見ることができる。各学校ごとのデータも載せられているので、気になる人はアクセスしてみるといいだろう。サイトはここだ。

カリフォルニア州教育庁のデータベースアクセスサイト

アクセスの仕方がちょっとわかりづらいが、ここで１のLevelはCounty、２のSubjectで”Physical Fitness Test"を選択して３のSubmitをクリックするのが一番わかりやすい。２回ほどそのまま”Submit”をクリックするとカウンティのデータが出てくるので、後は左上のDistrictとかを選んでいけば学校までブレークダウンして進むことができる。

ところで、このデータ、いったい具体的にはどんな測定をしてどういう基準で○×をつけたのか？気になるところだよね。

ところが、ちょこっと調べただけではそれがよくわからない。教育庁のサイトを見る限りそれぞれこんなことらしい。

１）有酸素容量： ２０ｍトラックを一定スピードで何周回ったかとか、１マイルを何分何秒で走ったかとか、その後１５秒間の脈拍数を測るとか、そのどれか

２）身体組成： 皮下脂肪率を測るとか、身長体重を測るとか、そのどれか

３）腹筋： 腹筋運動の回数

４）上体あげ： 上体あげで上げた高さ

５）上体力： 腕立て伏せの回数とか、懸垂の回数とか、鉄棒にぶら下がっていた時間とかそのどれか

６）柔軟性： 座って上体曲げをするとか、立って上体曲げをするとかでどのくらい曲がったかその長さ

結構何のことかわからないかも知れないけれど、それぞれの学校で用意できる器具とかによって測定項目を選択するのだそうだ。実際どんな風にするとかはなんでも教育庁が配布するDVDに入っているそうでサイトを見るだけではよくわからない。で、どのくらいの達成度でOKなのかもちょっと見つからない。残念ながら消化不良の状態です。

でもってわが子の学校で見てみるとね、５と６で基準値以上という生徒が０なんですよ。他のデータでは９０％以上が合格になっていたりするので、もしかしてこの項目だけ試験をしていなかったりするんじゃないかな？そうすると６項目とも合格は二十数パーセントにしか満たないという結果も、実はデータの取り方の問題だったりしないのかなって、ちょっと疑いの目で見たりもしています。

ただわが子の学校のデータでは、腹筋の項目が極端に悪くて、体力の問題は問題としてありそう。

遊んでばかりいるウチの子は、体力測定ではパスするのかなあ。

補足：教育庁のデータは民族別というのもあるのだけれど、その分類はなかなか特徴的だ。例えば「日本人」「中国人」「韓国人」「ベトナム人」とかあって「その他のアジア人」がそれらに続くのだけれど、その先に「フィリピン人」が出てきたりする。フィリピン人はアジア人ではないのかな？という感じ。他にも「サモア人」とか「タヒチ人」とかちょっと他では見られない項目もある。一方白人は「白人」でしかない。そういうものなんでしょうかね。