時速100マイルでの警官の追跡後、6人が重軽傷の事故2006年11月18日 23:07

今日のSan Jose Mercury News 1A面で、ちょっと怖い事件が報じられています。

金曜の深夜に警察の追跡を受けた車がサニーベール市の街中で街灯に激突し、同乗していた6人のうち2人が重傷、4人が軽傷という事故があったそうです。

事故車は盗難車で、木曜に盗難された後まもなく警察に発見され追跡をうけていたのだそうです。

事件の顛末は次の通りです。

木曜の夜9時ごろ、この車の所有者であるダンさんはウォルグリーンで買い物をした後サンノゼの街中を通って帰宅途中だったそうです。

前方に4人の若者が道の真ん中に立っていたので車を止めて「どうしたのか」と声をかけたところ、いきなりナイフを突きつけられ車をとられたのだそうです。

ダンさんは歩いて帰宅後警察に電話したところ、金曜の深夜12時ごろ、高速87を南に向かっているところを警察により発見されたのだそうです。

そこから盗難車は高速85号を北に猛スピードで逃走を始め、高速237号からマチルダを出て南下を始めたのだそうです。マチルダは一般道ですが、そのまま赤信号を無視していくつかの交差点を突っ切ったところでコントロールを失い、深夜1時ごろアイオワアベニューとの交差点近くの街灯に激突して止まったのだそうです。

あたり一帯に破片が飛び散る激しさだったにも関わらず、同乗者の2人は車から出てきて逃げ出したのですが、まもなく逮捕されたそうです。

車に乗っていたのはいずれも10代の若者6人で、2人は重傷でスタンフォードの病院に搬送され、4人は比較的軽い怪我で済んだのですが、近くの病院に搬送させられているようです。

逃走者が走り回った場所は私も頻繁に利用する道路だし、こんな映画で見るようなカーチェース事件はここに住んで初めて聞きました。それに夜の9時ころナイフを突きつけられて車を盗まれるなどというような事件はついぞなかったのではないでしょうか。

皮肉なことに、このダンさん、サンノゼ大学の学生さんらしいのですが、またビクトリーアウトリーチ教会というところで反ギャング運動のボランティア活動を行っているのだそうです。

サンノゼは全米でも治安のよい市だと言われています。しかしギャング団が起こすいざこざは時々新聞でも報じられていますし、銃撃事件なども起きています。いくら治安がいいと言ってもやはりそこはアメリカですが、このような事件が起こることは夢にも思っていませんでした。

みなさんも、特に夜間に出歩くような場合には、十分お気をつけください。