代理教師が刃先を使いまわし ― 2006年11月21日 15:54
日本の学校で、自分の血液を顕微鏡で見てみるなんていう実験観察をするときにはどんなふうにするのだろうか?
多分先生が針を持って、生徒は一人ずつ指かどこかをちくっとされて、出てきた血をプレパラートに載せて見るとか、そんな感じかな。私が学生のころだったらそんなだろう。一本の針で次々とチクチクと。今時はそんなことはしないのだろうか。
ところがそんなことをしちゃって、先生は首になっちゃうわ生徒は健康診断を受けることになるわ、大騒ぎになっている学校があるらしい。
本日付San Jose Mercury Newsの1B面によると、レッドウッド市のジョンFケネディ中学校で科学の代理教師が将に上のようなことをしてしまったらしい。使ったのは針ではなくてランセット、メスのようなもので糖尿患者が血液中の糖濃度を測るときにつかうものらしい。
正教員が出産休暇の間の代理だったそうで授業の進め方に不慣れな点があったのかも知れないが、それにしてもちょっと不注意だったと言わざるを得ない。
こういうことが起こった場合、日本だと厳重注意程度なんじゃないかと思うけれど、この学校区では「あってはいけないこと」とこの教師を免職処分にしたのだそうだ。
また、可能性は低いけれど使いまわしされた生徒の間でB型肝炎やC型肝炎、あるいはエイズがうつる危険性もあるとして、該当者の血液診断も行う予定なのだそうだ。
記事によると、B型肝炎の12歳から14歳の間の症例は過去15年半で7件の報告があるそうだ。また生徒たちは既にB型肝炎の予防接種を受けているはずなので、こうしたことから今回の該当者の中にB型肝炎の宿主がいたり、感染者を出したりということは考えにくい。
C型肝炎になると郡レベルで毎年一人以下の症例が報告されるのみで、いずれも大人なのだそうだ。
またHIVまたはエイズについては過去26年間では14歳以下の子供の症例は郡レベルで12件報告されているらしい。
と記事ではさりげなく書かれているけれど、HIVの症例は結構多くないか?それとも日本でもこんなもんだったりするのだろうか?
なにはともあれ、みなさんも気をつけましょうね。
ほらそこ、なめた鉛筆を文具入れに戻さない!
by takablo [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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