10月10日はコロンブスデーの祝日 - のはずですが2005年10月10日 11:56

今日10月10日は10月の第2月曜日にあたり、「コロンブスデー」の祝日

なのですが、ウチの会社は休みではないですし、祝日にしていない会社も多いようです。学校も普通にあります。

合衆国が記念日として決めた日なのになぜ休みではないのでしょう?

コロンブスデーが記念日として祝われた歴史は1792年にまでさかのぼるそうです。この年はコロンブスがアメリカを発見して300年目に相当するセレモニーがニューヨークで行われました(「東洋の国(1492)と思ったコロンブス」ですね)。

1937年には、時の大統領フランクリン=ルーズベルトが10月12日を「コロンブスデー」とすることに決め、更に1968年にはジョンソン大統領が10月の第2月曜を「コロンブスデーの祝日」とすることにしたのでした。

しかしながら「コロンブスデー」という祝日には多くの反対意見もあるようです。

一つには、今日よく知られていることですが、コロンブスがついたのはアメリカ本土ではなかったし、またコロンブス以前にアメリカに上陸していたヨーロッパ人がいたことがあげられています。

それより、「コロンブスのアメリカ発見」はヨーロッパの国々によるアメリカ侵略の始まりと考える人たち、特にアメリカの先住民族がおり、実際コロンブスはハイチのアラワク族を迫害していたという事実があることが、祝日とすることに反感を招いているようです。

こうしたことから、祝日であっても祝わない、というようになっているのでしょう。

一部の活動家は「コロンブスデー」に代わる日として「先住民の日(Indigenous Peoples Day)」としてイベントを行っているようです(例えばバークレーではコロンブスデーの前の土曜にイベントを行っているようです。コロンブスデーのまさにその日は祝わないようにしたとたん学校も休みでなくなるので、その日にイベントを催すわけにいかなくなっているのでしょう。)

そういえば以前話題にした「誓いの言葉」も元々はコロンブスデーの祝祭記事の一つとして発表されたものでした。

なにかと、お騒がせな日ですね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック