市長、問責決議される ― 2005年12月14日 20:52
本日付San Jose Mercury News 1A面、”MAYOR CENSURED"から
サンノゼ市の無計画工事ぶりについて10月13日の「アイビーをサンノゼ市当局はお気に召さず」の記事で書いた。
しかし、サンノゼ市の問題というか、汚職ぶりはこれだけでは済まない。問題だらけの都市なのだ。
13日の記事にも触れたけれど、新市庁舎の引越しの追加予算計上。実はこれ、市庁舎のネットワーク設備の導入について、本来入札公募で決定すべきところを、設計や機種の選定、予定価格の算出を担当者がCiscoに丸投げげしていたという疑惑が発覚して、関係者は免職、入札はやり直しという事件があった。
それから、名前を忘れたけれど、市議の一人が賄賂を受け取っていた疑惑。
そして、市長がNorcalというゴミ収集会社に便宜を図っていたという疑惑。
特に最後のは、あまりに問題またぞろなのに嫌気がさしてこのBlogでは取り上げていなかったのだが、おそらく今年最大のスキャンダルとしてMercury Newsは扱っている。
ことの発端は今年の6月ごろ、他の都市が契約しているゴミ収集会社の従業員の労働組合が、賃金上昇を訴えてストライキを実行した(のだったか計画したのか)ことだったと記憶している。
「今週のゴミ収集はないかも知れない」という記事だったのでこれはと思って注目してみると、サンノゼ市の収集会社は対象外との説明だったので、予定通りゴミ缶を道路に出したのをはっきりと記憶している。
そのときの記事の説明では労働組合が違うから、ということだったのだが、程なくしてもっと根本的な問題があることが明らかにされたのだった。
知事がゴミ収集業者Norcalと結んだ契約に、将来の賃金上昇があった場合、その分を市が保証するという条項が含まれていたというのだ。そのことについて、市長は市議会などに諮ることなく、いわば「秘密契約」していたという疑惑が浮かび上がったのだった。
これで、いろいろ聴聞会が持たれたり、裁判沙汰が起こったり、結局裁判所は「疑わしいが無実」という決定を出したり、もめたりしていたわけなのだが、先月末だか今月はじめだかに、市の予算をつけて第三者機関に調査してもらおうということになった。
その調査結果が先週報告され、「市長は権限を越えて”秘密契約”をしたことに間違いがない」ということになったのだ。
ということで、市議会は昨日、この件に対する市長の問責決議を行い、また第三者機関による調査はこれで終了するという決定をした。
問責決議といっても、これで市長が罪に問われるとか辞職しなければならないとか、そういうことはないらしい。「悪いことをしたのだから誤れ」ということのようだ。ただ、今後の市長の政治的影響力の低下は否めず、議会運営について懸念されている。
また、市長もこれに先立って陳謝しているものの、「裁判所の裁定では無罪ということになっている」と言及したことについて、反発を招いているようだ。
「ゴミ収集会社との契約を有利なものにするために良かれと思ってやったんだ」といった主旨の発言が市長からあったと、昔の記事にあった憶えがある。まあ、それで会社から賄賂を受け取っていたり(それはないようだ)、公金を横領していたり、そんなことがない分、随分ましといえるかも知れない。
しかし、年度の予算に関わることで、差額分はどのような予算項目で計上するつもりであったのだろうか?
市庁舎の話、空港整備の話も含めて、仕事がやるべきようにきちんとできていないと、改めてそのように感じてしまう。
一人寂しくいる市長の姿が新聞のトップを飾っているが、さてはたして今後どのように展開していくのか。
ちなみに市長は2期目を勤める最後の年なのだそうだ。
”Cookpad事件”の記事の追記 ― 2005年12月14日 22:05
自分がWebに載せたものが誰かの転用なら、誰にオリジナリティがあるのかちゃんと宣言しましょうね、
ということを書きました。
「これはXXさんのやった仕事です」
っていう、人の仕事へのリスペクト
それって大切なことだよなあって
アメリカに来て特に感じたのです。
アメリカ人と一緒に仕事をすると、
「これはXXさんがやってくれました」
「XXさんのおかげでうまく行きました」
っていうことを、
とても自然に話しているんです。
へえっ、て思いましたね。
まあ、「成果主義」っていことも裏にはあるのかも知れませんが
そんなひねた見方はとりあえずあっちにやっといてもいいくらい
言い出し方が自然なんです。
そういうことで
人のレシピをまるのまんまコピーする
人の仕事へのリスペクトのない姿勢というのは
悲しい。
まあ世の中、そういう人は日本人に限らず、少なからずいるわけですが。
ところで、
なるほどそうかと納得していただいて
それではこれから、元ネタにはせっせとリンクを張ろうと考えられている
あなた
ちょっと、待ってちょうだい
ずばり言うわよ!(細木数子風に
リンクは勝手に張っちゃダメ
元ネタサイトをよく見てごらんなさい。
「ご使用上の注意」とか書いてあって、
「リンクは禁止します」とか、
「メールで通知ください」とか、
「トップページ以外のリンクはお断りします」とか
書いていませんか。
また、ニュースサイトなんかだと、リンク先の記事は数日したらなくなってしまいます。
それも、念頭においてください。
そんな風な場合には、探せばわかるような説明に代えましょう。
いよいよ面倒だね。
インターネットというのはそういうところなのだということで。
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