警察が1933年のなぞめいた子供の死因を解決2005年12月16日 22:44

本日付けSan Jose Mercury News5B面、”Police solve boy's mysterious death in 1933"より

「未解決事件捜査官」(Cold-case detective)というのが警察内にはいるそうだ。


Xファイルのモルダウ捜査官のような人たちだろうか。


記事はその捜査官の話だ。


1933年、サンディエゴの湾に7歳の子供の死体が浮いているのが見つかった。遺体はかなり損傷の激しいものだった。


当時の担当刑事はこれを幼児暴行殺人事件として犯人捜索にあたった。

新聞は凶悪犯罪の発生として、一斉に取り上げた。

程なくしてある10代の子供が容疑者として浮かび上がった。最初は殺人を認めていたが、後にこれを否認している。


そのままなんら決定的な事実や証拠もなく、事件は迷宮入りとなった。


既に72年も経過しており、犯人が生存していたとしても既に時効が成立しているだと思うのだが、こうした迷宮入りした事件を扱う部署があるんですね。

それが「未解決事件捜査官」だ。


捜査官は、当時の検視解剖の写真を現代科学の目で解析した結果、子供は事件にまきこまれたのではなく、事故、つまり誤って海に落ちたと結論づけた。

また、遺体がひどく損傷していたのは、海に落ちた後、動物たちにつつかれるなどしたせいだと結論づけた。


実は事件当時、一緒に遊んでいた9歳の子供が、その7歳の子が海に転落したと証言したのだが、なぜかそれは無視されていたのだった。


こうして「未解決」な事件が「解決」となったわけだ。


ただただ、感心するばかりだ。

「未解決捜査官」は次の事件として、1932年の婦女殺人事件にあたるらしい。


そのうち1791年のモーツアルトの殺人事件も取り上げたりするだろうか?

あ、これは管轄外ですか。