目盛りは体重オーバを許容するほうに傾く ― 2006年01月12日 20:01
12日付San Jose Mercury News 1A面、"Scale tips to accepting overweight in America"から
調査機関NPDグループが20年間に渡る調査をした結果、体重過多な人に対する見方が、拒絶の方向から許容の方向に変わっているのだそうだ。
調査は全米から抽出した1900人へのアンケート形式で行われた。その中で「太った人は魅力に欠ける」という質問に対して「はい」と答えた割合が、20年前は55パーセントであったのに対し、昨年の調査では24パーセントに下がっていたそうだ。
へー、そうかあ。でも太っている人ってむさくるしいよねえ。
また自分の体重やダイエットについては「気楽に考えるようにしている」という人が増えているそうだ。
実際、「間食はしないように心がけている」と答えた人は1985年には45パーセントだったのに対し、昨年は26パーセント、「この2週間以内に低脂肪あるいは無脂肪の食品をとった」と答えた人が1999年には86パーセントだったのに対し75パーセントだったそうだ。
でも、低脂肪のダイエットコーラでも、それをがぶ飲みしているようじゃどうしようもないと思うけど。
さてこの調査結果について、コーネル大学のカウリー教授は「人の好みは移ろい行くもので驚くべき結果というわけではない」と話している。例えばルーベンスの絵ではふくよかな女性が描かれていたわけで、それが好まれていた時代もあったというわけだ。
まあ確かにハニワの女性もまあるいね。
一方イェール大学のブラウネル教授は「自分の意見をはっきり言うことにより慎重になっているだけで、太っていることへの偏見はより増している」と語る。「回答者の多くは実は体重オーバなのであって、体重過多であるということを無視しようとする兆候なのではないか」
実際、コーネル大学の別の調査では、肥満に対するマイナスのイメージは残っているようだ。
またNPDの調査でも「20ポンド(約9キロ)やせたいと思うか」の質問に61パーセントの人が「はい」と答えていて、20年前の54パーセントを上回っている。
この調査結果に喜んでいる人もいるようだ。マリリン ワンさんは、「フィットネス偏重社会では太った人はまるで魔女狩りの獲物のように扱われてきたわ」と言う。彼女は、うーん何て訳せばいいんだろう、「全国太っちょ容認推進境界」(National Association to Advance Fat Acceptance、略してNAAA)の運営委員なのだそうだ。
なんだかちょっとにこっとしてしまいそうな団体だが、あなどることなかれ、政治的に影響力を発揮して、サンフランシスコに「体重や身長を理由に差別してはいけない」という条例、いわゆる「でぶとちびの法律」(”fat and short" law)の成立に一役かったのだそうだ。
差別用語つかいまくりで失礼。いい訳が思いつかなくって。
記事を離れて調べてみると、2001年にあるフィットネスクラブが「体形がフィットしない」という理由でAさんをインストラクターとして採用するのを断った際、Aさんは条例をたてに市の人権委員会に訴え、結果フィットネスクラブは採用条件から体形のことをはずしAさんを採用することになったということがあったそうだ。
いやあちょっと、なんとも言えない話だ。だってさ、エアロビクスの先生にKonishikiが出てきたら、ちょっと戸惑い無限大だよね。
ん?なに?ところでおまえはどうなんだって?ダイエット体操しているんじゃなかったのかって?
いやそれは...
また明日をおたのしみに
by takablo [社会] [コメント(0)|トラックバック(0)]
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