新しいサービスでずっとよいワインをお客様に2006年01月13日 22:54

13日付San Jose Mercury News1D面、”New service helps match fine wine with buyers"から

日本ではワインのラベルを写メールすると、そのワインの種類、原産国などの情報を送ってくれるサービスがあるそうだ。薄暗いレストランでも銘柄がきちんと認識できて、彼女にワインの薀蓄を語ることができるという、これで彼女のハートもがっちりつかめるね、といういかしたサービスだ。

で、記事の方は、まあそのアメリカバージョン。

ていうか、これ記事を読んでいて「これほんとマジなビジネス」ってちょっと笑っちゃったんだけど、ま、とにかく紹介しよう。

アメリカバージョンは携帯サービスでもなくて、ワインの銘柄情報を教えてくれるのでもない。

食料品店なんかでいっぱい並んでいるワインから、あなたにぴったりのワインをお勧めしてくれるサービスだ。

ほら、いっぱい並んでいるワインをみて、どれがいいかな、どれが自分がおいしいと思うワインかな、なんて悩むことあるでしょ。ずばりこのシステムがお答えします。

どんなふうに?

例えば

たまにワインを飲む人で、食事にはたんまり塩を振り掛ける人で、コーヒーには砂糖をいっぱい入れちゃう人で、ダイエットコークなんて嫌いな人

はい、こんな人にはベリンジャーのジンファンデルの白2004年もの、またはイタリアワインでセントスーペリ モスカートがお勧め

はあ

それから、低塩派で濃いコーヒーが好きでダイエットコークとかを選んじゃう人

こんな向きにはボーリューのカベルネソービニョン2001年もの、またはフランシスカン オークビル カベルネソービニョン2000年ものがお勧め

はあ

ね、まじめなんだかそうじゃないんだか、よくわかんないでしょ。

でも、結構真剣みたい。

というのも、ワインはお店のマージンが30パーセントもあって、他の食料品よりも利益率が高い。そこでCostcoとか(会員制の卸売り店)Targetとか(安売り店)でも最近ワインの品揃えを増やすことに積極的になっている。

「この店で買ったあのワイン、おいしかったな」ということになればまた買ってくれるだろうし、次にはグレードアップした、より高いワインを買ってくれるかも知れない。

ということでこういうシステムの需要はあると考えているようだ。

ところで例にあげたようなガイドは”Wine Enthusiast"という雑誌などのデータをもとにしているそうだ。

この雑誌のリンクはこちら

http://www.wineenthusiast.com/

上のようなものではないけれど、ごく普通のバイヤーガイドもあって、結構よさげなサイトだ(無料の会員登録が必要)。

さて記事のワイン購入ガイドシステム、Active Decisions社というところが開発したものだ。この会社オンラインでの消費者ガイドで知られた会社で、例えばバンクアメリカの口座商品のなかで、自分にどれが最も適切かをガイドしてくれるシステムなどを作っているらしい。

ということでググって見ると、例えばこんなサービスがあったりする。

http://www.activebuyersguide.com/ABG/clients/ABG/home.jsp

こっちの方は、まあご参考になれば。

また、Active Decisions社のサイトはこちらだ。

http://www.activedecisions.com/

会社の説明とか顧客情報とかばかりなので、興味が向けばどうぞ。

どこか行きつけの食料品店が導入してくれないかな?使ってみてどんな結果が出るのか楽しみだな(なんか、ワイン占いみたいだな)。

あ、でも8ドルを超えるワインが出てきても買いません。ウチの財務大臣のお達しなもので。