’医者犬’’がガンをかぎわける2006年01月26日 23:19

26日付San Jose Mercury News1A面”'Doctor dogs' diagnose cancer by sniffing it outから

パインストリート基金という非営利研究機関の研究報告なんだけど、ワンちゃんにはガンにかかった人をかぎわける能力があるとのこと。

へーって思うよね。

実験の方法は次のとおりだ。

まず3週間ほどがん患者と健常者との息をかぎ分ける訓練をする。がん患者の息をかぎ分けられたらご褒美がもらえるというよくある方法だ。

これがうまくできるようになったら、いくつか並んでいる息のサンプルからがん患者のものと思うものを選んでもらう。

すると、乳がんの場合88%の確率で、肺がんの場合99%の確率で正しいものを選択するのだそうだ。

やっぱりへーって思うよね。

それでこういう訓練をしたワンちゃんをドッグショーに出したのだけれど、その犬が歩かなければいけないところなのにある人の前でじっと止まったままになったんだって。その人は数日後に病院で検診してもらったら、ガンにかかっていたことがわかったそうだ。

これはびっくりですね。

そんなもんで、研究チームのフリアネーザさんは同じような訓練をしたワンちゃんを飼っているのだけれど、公園で散歩させたりしているときに突然人の前で立ち止まってしまったりすることがあって、そんな時にはその人になんて言ったらいいものやら、結局なにも言えないのだそうだ。

まあとにかく、もしあなたのそばにじっと座り込んでいるワンちゃんがいたら、それはあなたが気に入られているのではなく、あなたがガンにかかっていることを教えてくれているのかも知れないと思ったほうがいいかも。なんだか死神か背後霊みたいだけれど。

ところで、研究チームはワンちゃんがガンをかぎわけられるみたいだということはわかったんだけど、なにがどうちがうのかはまだわかっていないらしい。

「ガン化した細胞が何らかの化学物質を排出しているのではないか」と考えているようだけど、もしそれがわかったら「電子嗅覚」で初期ガンを判別することができるようになるのではないかと期待しているようだ。

そうなると例えば飲酒運転判別器みたいに、ハーってやるとピピッと赤いインジケータが点いて、「あなたはガンの疑いがあります。直ぐに病院に行ってください」なんて教えてくれるっていうのはお手軽でいいよね。今だと血を抜かないといけないし、注射はとっても怖いし。

ところで何でまたワンちゃんと思うかも知れないが、実は動物を使った病気などの判定の研究というのは、世界のいろいろなところで行われていて、かなりポジティブな結果が得られているのだそうだ。

例えばタンザニアの研究所ではマウスを使った地下鉱脈の判定とか天然痘患者の判定などの研究が進んでいるそうだ。

グルジアでは狩蜂(スズメバチのように他の蜂をえさにしているような蜂)を使って爆発物を検出するという研究が進んでいるそうだ。これはかなりの精度で判別できるようで、研究者は狩蜂入り携帯装置という特許を申請することを考えているらしい。

これについてフロリダ州立大学ウォーカーさん:「狩蜂は数時間で特訓できるかもしれないけれど、次の週には死んじゃってるからねえ。だいたい、縄でつないでおくなんてことはできないし。」

まあ

そうだな