象徴の仕立て直し2005年12月03日 23:55

本日付San Jose Mercury News 1A面、"MAKE OVER OF AN ICON"より

”シリコンバレー生誕の地”と言えば、いわずと知れたHewlettとPackerdのガレージだ。そうガイドブックには書いてある。まあいろいろと異論はあるのだろうけれど、今の時代を築き上げた人たちが若かりしころに活動した面影を残すような場所が、これくらいしか残っていないということだ。

HewlettとPackerdがこのガレージを使っていたのは1938年から39年だということだが、事業拡大のため彼らが他に移った後は様々な人がこの家を借りていた。HewlettとPackerd自身もこの家は借家だったわけだが、2000年になってHPはこの家を買い受けた。その間、現在に至ってもこの家やガレージが一般に公開されることはなかったが、この地をおとづれる人は後を絶たなかったそうだ。

さて記事によると、この家とガレージはAnna Manciniさんの手によって新しくなった、いやいや古くなったのだそうだ。つまり昔の姿に復元されたのだそうだ。昔の写真などを元に、ガレージに置かれていた道具や装置を、できるだけ当時あったものに近いものを、その当時おかれていたであろう場所に、またHewlett夫妻は2階建ての家の一階に住んでいたらしいのだが、その当時使っていたであろう家具を置いたのだそうだ。家やガレージの内外装も、当時を復元することに努めたとのこと。そうした苦労話が紹介されている。

また、ガレージにはHPの最初の製品であるオシレーターModel 200Aが置かれているそうだ。オシレーターとは電話や音響機器の試験用の装置だ。この業界にずっといて、HPの最初の製品がオシレーターだったことを今のいままで知らなかった。

ついでに告白すると、私はまだ”シリコンバレー発祥の地”に行ったことがない。やっぱ行かないともぐりになるかな。もっとも「仕立て直し」されてもこの建物を一般公開する予定は今のところないそうだ。

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